期末棚卸

期末棚卸とは?

期末棚卸とは、決算日に保有している在庫(食品・原材料・仕掛品など)を実際に数え、その数量と価値を確定させる作業です。
会計上は、売上原価を正しく計算するために不可欠で、棚卸の金額(棚卸資産)は貸借対照表の資産として計上されます。

また、実地棚卸を行うことで、帳簿上の数量との差異(ロス・盗難・入力ミスなど)も把握できます。
棚卸は単なる在庫の数合わせではなく、利益の正確性・資金繰り・経営改善に直結する重要な業務です。

期末棚卸をもっとくわしく!

期末棚卸は、企業が決算日に保有する棚卸資産の数量と価値を確定させるための非常に重要な工程です。
棚卸資産は、売上原価の計算に直接影響するため、「正確に棚卸を実施しているか」次第で決算書の利益が大きく変わることもあります。

期末棚卸の目的

売上原価を正確に算定する

売上原価は、

期末棚卸 + 仕入 – 期末棚卸

の計算式で求められ、期末棚卸が利益の計算に直結することが分かります。

在庫差異を把握する

実地棚卸を行う事で、帳簿と実際の数量のズレ(ロス・破損・盗難など)が明確になります。

資金繰り改善のため

棚卸資産が過剰に積み上がると、現金が在庫に変わったまま動かない「資金の滞留」が発生します。
棚卸はそのチェックにも有効です。

棚卸の対象

  • 商品
  • 原材料
  • 仕掛品・半製品
  • 貯蔵品

いずれも、決算日に実際に保有しているものが対象です。

棚卸の評価方法

棚卸資産は「取得原価」が基本となり、以下のいずれかで評価します。
評価方法は原則継続適用する必要があり、毎年変更することはできません。

個別法

商品ごとに原価を管理

先入先出法

古い仕入れから順に払い出す前提

移動平均法

平均原価で計算

総平均法

一定期間の平均原価で評価

期末棚卸が利益に与える影響

棚卸は利益計算に直結します。
不正な棚卸操作(利益水増し)を防ぐためにも、正確な棚卸が必須です。

  • 期末棚卸が多い → 在庫が減る → 売上原価が下がる → 利益が増える
  • 期末棚卸が少ない → 在庫が少ない → 売上原価が上がる → 利益が減る

期末棚卸の流れ

棚卸リストの準備

棚卸・品番・単価が分かるリストを事前に作成します。

実地棚卸の実施

複数名で数量をカウントし、差異が出た場合は再カウントします。

帳簿データとの照合

在庫システムと突合し、不一致の原因を特定。

棚卸評価額の計算

数量 × 原価の計算式で棚卸高を算定。

会計処理

棚卸資産の計上、売上原価の確定。

差異分析

ロス・破損・滞留在庫などを整理し、改善へつなげる。