2026.04.15
用語辞典
損益計算書
損益計算書とは?
損益計算書は、一定期間(通常1年間)における企業の経営成績を「収益」「費用」「利益」に分類して一覧化した財務諸表です。
P/Lとも呼ばれます。
売上高から費用を差し引くことで、営業活動や投資活動によってどれだけ利益を上げたかが分かります。
さらに、売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益など複数段階の利益を確認でき、それぞれが経営活動の異なる側面を示します。
経営者が収益性やコスト構造を把握し、改善策を練るうえで欠かせない資料です。
損益計算書をもっとくわしく!
損益計算書は、企業における一定期間の成績表です。貸借対照表が財務状態を示すのに対し、損益計算書は売上から利益に至るまでの流れを時系列で追えます。
期間内にどれだけ売上を上げ、そのためにどれだけ費用を使い、最終的に利益がいくら残ったのかを明確にします。
損益計算書を構成する主な要素
売上高
企業の本業による収益を示します。
期間内に計上した販売金額の合計です。
売上原価
販売した商品の仕入や製造にかかった直接費用を示します。
売上総利益(粗利益)
売上高 − 売上原価で導かれます。
本業での稼ぎの土台を示します。
販売費及び一般管理費(販管費)
人件費、広告費、事務所家賃、水道費などが該当します。
営業利益
売上純利益 − 販管費で導き出されます。
本業の収益力を示す重要指標です。
営業外利益・営業費用
受取利息や為替差益、支払利息など本業以外の損益が該当します。
経常利益
本業 + 副次的活動の成果を示す利益です。
特別利益・特別損失
固定資産売却益や災害損失など臨時的な項目です。
税引前当期純利益
全ての利益・損失を合計した税引前の金額です。
法人税等
法人税、住民税、事業税などです。
当期純利益
最終的に会社に残る利益です。配当や内部留保の融資となります。
損益計算書を読み解くポイント
売上純利益率(粗利率)
利益率が低ければ価格設定や減価構造を見直すサインです。
営業利益率
本業の収益性を示します。
業界平均と比較することで改善点が見えてきます。
販管費率
費用の使い方が効率的かどうかの判断となります。
利益構造の安定性
特別利益や一時的要因に頼っていないかを確認します。
中小企業での活用例
- 価格改定や販売施策の効率検証
- 原価管理・コスト削減の優先順位決定
- 新規事業や商品ラインの収益性判定
- 金融機関への説明資料作成
損益計算書は単なる過去の記録ではなく、利益を増やすための”改善ナビ”です。
数字を分解して原因を探ることで、売上拡大や利益率改善の具体策が見えてきます。
