ROE

ROEとは?

ROE(Return on Equity/自己資本利益率)とは、株主(会社)が出資した自己資本を使って、どれだけ効率よく利益を生み出しているかを示す指標です。
企業の「資本効率」を測る代表的な指標で、経営の良し悪しを判断する際によく使われます。

ROEが高いほど、少ない自己資本で大きな利益を生み出していることを意味し、経営効率が高いと評価されます。
特に金融機関や投資家の視点では、ROEは企業価値を測る重要な判断材料の一つです。

ROEをもっとくわしく!

ROEは、次の計算式で求められます。

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

ここで重要なのは、「利益」だけでなく「自己資本」との関係を見る点です。

ROEが示す本当の意味

ROEは、単に「儲かっているか」ではなく、「自分たちのお金(自己資本)を、どれだけうまく使えているか」を表します。

例えば、

  • 自己資本1,000万円、利益100万円 → ROE 10%
  • 自己資本5,000万円、利益200万円 → ROE 4%

後者の方が利益額は大きいですが、資本効率は前者の方が高いことが分かります。

ROEが高くなる要因

ROEは、実務的には次の3つの要素で構成されます。

  • 利益率が高い
  • 資産効率が良い(売上回転が早い)
  • 適切にレバレッジ(借入)を使っている

このため、ROEが高いからといって、必ずしも「優良経営」とは限りません。

借入によるROE上昇の落とし穴

借入を増やせば自己資本は相対的に小さくなり、ROEは上がりやすくなります。
しかし、過度な借入は資金繰りリスクを高めます。

中小企業におけるROEの注意点

中小企業では、役員報酬の設定や節税対策によって利益が調整されるケールが多く、ROEが実態を正確に反映していないこともあります。

また、内部留保が厚くなると自己資本が増え、利益が横ばいでもROEが下がることがあります。
これは必ずしも悪いことではありません。

ROEは単独で判断しないようにしましょう

ROEは、

  • ROA(総資産利益率)
  • 自己資本比率
  • キャッシュフロー

などとセットで見ることで、初めて意味を持ちます。