2026.05.26
用語辞典
ROE
ROEとは?
ROE(Return on Equity/自己資本利益率)とは、株主(会社)が出資した自己資本を使って、どれだけ効率よく利益を生み出しているかを示す指標です。
企業の「資本効率」を測る代表的な指標で、経営の良し悪しを判断する際によく使われます。
ROEが高いほど、少ない自己資本で大きな利益を生み出していることを意味し、経営効率が高いと評価されます。
特に金融機関や投資家の視点では、ROEは企業価値を測る重要な判断材料の一つです。
ROEをもっとくわしく!
ROEは、次の計算式で求められます。
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ここで重要なのは、「利益」だけでなく「自己資本」との関係を見る点です。
ROEが示す本当の意味
ROEは、単に「儲かっているか」ではなく、「自分たちのお金(自己資本)を、どれだけうまく使えているか」を表します。
例えば、
- 自己資本1,000万円、利益100万円 → ROE 10%
- 自己資本5,000万円、利益200万円 → ROE 4%
後者の方が利益額は大きいですが、資本効率は前者の方が高いことが分かります。
ROEが高くなる要因
ROEは、実務的には次の3つの要素で構成されます。
- 利益率が高い
- 資産効率が良い(売上回転が早い)
- 適切にレバレッジ(借入)を使っている
このため、ROEが高いからといって、必ずしも「優良経営」とは限りません。
借入によるROE上昇の落とし穴
借入を増やせば自己資本は相対的に小さくなり、ROEは上がりやすくなります。
しかし、過度な借入は資金繰りリスクを高めます。
中小企業におけるROEの注意点
中小企業では、役員報酬の設定や節税対策によって利益が調整されるケールが多く、ROEが実態を正確に反映していないこともあります。
また、内部留保が厚くなると自己資本が増え、利益が横ばいでもROEが下がることがあります。
これは必ずしも悪いことではありません。
ROEは単独で判断しないようにしましょう
ROEは、
- ROA(総資産利益率)
- 自己資本比率
- キャッシュフロー
などとセットで見ることで、初めて意味を持ちます。
