2026.04.30
用語辞典
原価計算
原価計算とは
原価計算とは、製品やサービスを提供するためにどれだけのコストがかかっているのかを算定する仕組みのことです。
材料費・労務費・経費などを正確に把握し、製品ごとの原価や部門別原価を明確にすることで、適切な販売価格設定や利益管理が可能になります。
製造業だけでなく、飲食・小売り・サービス業でも重要性は高く、経営判断の基盤となる管理会計の中心的な手法です。
原価計算をもっとくわしく
原価計算は、企業が提供する製品・サービスに対して、どの程度のコストが発生しているかを測定する手法です。
原価を把握することで、採算の良い消費・サービスを判別し、価格競って・改善活動・コスト削減に役立ちます。
原価計算の主な目的
- 製品の製造原価算定(財務会計のため)
- 商品・サービスの収益性分析(管理会計のため)
- コストを改善し、利益率を高める
原価の構成
原価は主に「直接費」と「間接費」に分類されます。
直接費
製品に直接紐付く費用です。材料費、直接労務費などがあげられます。
間接費
複数の製品に共通して発生する費用です。減価償却費、間接部門の人件費、光熱費、管理部門コストなどがあげられます。
なお、これらは「配賦」と呼ばれる方法で、合理的に各製品へ割り振る必要があります。
原価計算の手法
目的や業種により、さまざまな手法が使用されます。
全部原価計算
材料費・労務費・経費を全て製品原価に含める手法です。
財務会計で必須となります。
直接原価計算(変動費原価計算)
変動費のみを製品原価に算定し、固定費は期間費用とする管理会計手法です。
限界利益・損益分岐点分析と相性が良いのが特徴です。
標準原価計算
あらかじめ決めた標準コストと実際原価の差異を分析し、改善ポイントを把握する手法です。
個別原価計算・工程別原価計算
個別の案件ごと、製造工程ごとの減価を測る手法です。
建設業・製造業で多用されます。
原価計算の実務でのポイント
- 間接費の配賦基準(工数、数量、時間など)を明確にする
- 部門別に減価を整理し、採算のズレを見える化する
- 標準原価との比較で改善余地を洗い出す
- 製品別・顧客別の採算管理につなげる
原価計算は数字の作成が目的ではなく、改善の起点として活用することが重要です。
