2026.05.29
用語辞典
増資
増資とは?
増資とは、会社が新たに株式を発行することで資本金を増やし、事業に必要な資金を調達する方法です。
金融機関からの借入と異なり、返済義務がない点が特徴で、成長投資や財務基盤の強化を目的として行われます。
一方で既存株主の持株比率が下がる(希薄化)可能性があるため、資金調達額だけではなく、経営権や将来戦略への影響も考慮する必要があります。
増資は単なる資金集めではなく、会社の成長フェーズや資本政策と密接に結びついた経営判断です。
増資をもっとくわしく!
増資は「お金が入るから良い」という単純な話ではありません。
誰から、どのような形で資金を入れるのかによって、会社の将来は大きく変わります。
増資な主な目的
増資が行われる背景には、次のような目的があります。
- 設備投資・人材投資など成長資金の確保
- 財務体質の強化(自己資本比率の改善)
- 金融機関や取引先からの信用力向上
- 上場準備やM&Aを見据えた資本構成の調整
特に赤字や債務超過に近い企業では、借入よりも増資の方が有効なケースも少なくありません。
増資の代表的な方法
実務でよく使われる増資方法には、次のようなものがあります。
第三者割当増資
特定の投資家や取引先に新規株を引き受けてもらう方法です。
スタートアップや中小企業で多く使われます。
株主割当増資
既存株主に対して持株比率に応じて新株を引き受けてもらう方法。
希薄化を防ぎやすいのが特徴です。
公募増資
不特定多数に向けて株式を発行する方法です。
主に上場企業が対象となります。
どの方法をいえらぶかで、経営への関与度や将来の選択肢が変わります。
増資によるメリットと注意点
増資最大のメリットは、返済不要の資金が入ることです。
一方で注意すべき点もあります。
- 既存株主の持株比率が盛る可能性
- 経営権・意思決定への影響
- 株価や企業価値の算定を誤ると不利な条件になる
短期の資金繰りだけで判断すると、後から取り返しのつかない制約が生じることもあります。
会計・税務上の扱い
増資により払い込まれた金額は、
- 資本金
- 資本余剰金
として、貸借対照表の純資産の部に計上されます。
売上や利益とは異なり、課税所得にならない点も重要なポイントです。
ただし、増資に伴う登録免許税や専門家報酬などのコストは発生します。
