2026.05.18
用語辞典
振替伝票
振替伝票とは?
振替伝票とは、現金や預金の入出金を伴わない取引を記録するための伝票です。
売上や経費の計上、未収入金・未払金の発生、原価償却の計上など、帳簿上で勘定科目を振り返る取引を記録する際に使われます。
入金・出金が発生する「入金伝票」「出金伝票」と異なり、振替伝票は会計処理の大半を占める基本的な伝票です。
近年は会計ソフト上で仕訳入力することが一般的ですが、その入力の考え方は振替伝票と同じ構造になっています。
振替伝票をもっとくわしく!
振替伝票は「仕訳をそのまま伝票にしたもの」と考えると理解しやすくなります。
振替伝票で扱う取引とは
振替伝票が使われる代表的なケースは、次のような取引です。
- 売上の計上(売掛金/売上高)
- 経費の計上(地代家賃/未払金)
- 減価償却費の計上(減価償却費/原価償却累計額)
- 未収入金・未払金の発生や消し込み
- 仮払金・立替金の精算
- 引当金の計上
つまり、現金が動かなくても、損益や資産・負債が動く取引は、基本的に振替伝票で処理されます。
振替伝票の基本構造
振替伝票には、最低限次の情報が含まれます。
- 日付
- 借方勘定科目・金額
- 貸方勘定科目・金額
- 摘要(取引内容の説明)
需要なのは、摘要を具体的に書くことです。
「○月分家賃計上」「○○者への売上計上」など、後から見て内容が分かる状態にしておくことで、計算や税務調査時の確認がスムーズになります。
現金取引がなくても利益は動く
振替伝票が重要な理由は、お金の動きと利益の動きは一致しないからです。
例えば、
- 売上を計上したが、まだ入金されていない
- 経費は発生しているが、支払は翌月
- 設備を購入し、費用は数年に分けて計上する
こうした取引を正しく処理しないと、「利益が出ているのに資金がない」「実態より利益が多く見える」といったズレが生じます。
振替伝票は、発生主義会計を成立させるための要とイメージしましょう。
振替伝票の注意点
- 勘定科目の内訳が曖昧
- 摘要が抽象的で内容が追えない
- 仮払金・未収入金を振替えしないまま放置
- 月次で確認せず、決算時にまとめて処理
これらは、月次決算の精度を大きく下げる要因になるので注意しましょう。
