財務コベナンツ

財務コベナンツとは?

財務コベナンツとは、企業が金融機関などから融資を受ける際に定められる「財務上の約束・制約条件」のことです。
例えば、「自己資本比率を○%以上維持する」「債務超過に陥らない」「一定の利益水準を確保する」といった形で設定されます。

融資後の経営状態をモニタリングするための仕組みであり、銀行側にとってはリスク管理の手段、企業側にとっては健全経営を維持するための目安となる重要な指標です。

財務コベナンツをもっとくわしく!

財務コベナンツとは、融資契約において企業が一定の財務指標を維持することを金融機関に約束する条項です。

これは金融機関が貸倒れリスクを抑えるために用いる「契約所の安全装置」とも言えます。
通常は融資契約書の中に明記され、綺語言うがこの約束を守れなかった場合には、期限の利益損失(= 一括返済の請求)や追加担保の要求などが発動する可能性があります。

主な財務コベナンツの例

  • 自己資本比率:20%以上を維持する
  • 営業利益:赤字を出さない
  • 債務償還年数:15年以内を保つ
  • EBITDA/有利子負債比率:一定以上を維持

これらの指標は、融資額や企業規模、業種によって調整されます。

中小企業の場合は、大企業のように厳格な財務コベナンツがつくことは少ないもののプロパー融資(保証内融資)やリスケ後の再融資などでは条件付きで設定されることがあります。

背景

銀行は融資を「貸して終わり」ではなく、貸し出し後も企業の財務状態をモニタリングする必要があります。財務コベナンツは、定量的な指標で経営の健全性を測る仕組みとして機能します。

企業にとっても「この指標を下回らないように経営を管理する」という意識付けとなり、経営改善のモニターとしても役立ちます

注意点

  • 条件を満たせなかった場合、信用格付けや融資条件が悪化する可能性がある
  • 内容が実態にそぐわないと、経営の柔軟性を損なう
  • 銀行交渉の際は、数値の根拠と将来見通しを説明出来る資料を準備することが重要