2026.05.07
用語辞典
減価償却費
減価償却費とは
減価償却費とは、建物・機械・車両・パソコンなどの高額な資産を購入した際、その費用を一度に経費計上するのではなく、耐用年数に応じて分割して費用化する仕組みのことです。
会社が資産を使うことで価値が減っていく「消耗分」を毎期の経費として計上するイメージです。
減価償却の目的は、利益を正しく計算するための「期間対応の原則」に沿うことと、資産の購入による急激な利益変動を防ぐ事です。現金が出ていかないのに経費として計上できるため、キャッシュフロー改善に役立つ重要な会計要素でもあります。
減価償却費をもっとくわしく!
減価償却費とは、企業が購入した固定資産の価値が時間の経過ともに減少する分を、毎年の経費として計上する会計処理です。
例えば、1,000万円の機械を購入しても、その価値が1年で0になるわけではありません。
耐用年数(使用できる期間)に応じて、数年〜十数年にわたって費用配分します。この費用配分こそが「減価償却」です。
減価償却の目的
利益の平準化
資産購入年に全額を経費にすると、その年だけ利益が大きく減ってしまうため、期間に分けて実用化する。
資産価値の正確な把握
帳簿上の資産価値を実態に近づける
期間対応の原則に基づく正確な損益計算
資産が生み出す売上と、その資産の消耗を同じ期間で対応させる。
減価償却が必要な主な資産
- 建物
- 機械装置
- 工具・器具備品
- 車両
- パソコン
- 内装工事費
など、10万円以上の固定資産(または耐用年数1年以上)が対象です。
償却方法の種類
日本税法では代表的に以下の2つがあります。
定額法
毎年一定額を償却する方法で、以下の計算式で求められます。
取得価格 × 償却率
中小企業で最も一般的です。
定率法
初期に多く償却し、年々償却額が減っていく方法。
初年度の費用を多く計上できるため節税効果が高いのが特徴です。
減価償却の特徴
減価償却の大きなメリットは、「現金が減らないのに経費として認められる」という点です。
現金は既に購入時に支払っており、毎期の減価償却はあくまで会計上の費用計上です。
そのため、利益は減るが現金は減らないため、キャッシュフローが改善する重要なポイントとなります。
気をつけたい誤解
- 「減価償却費=実際にお金が出る」と思っている
- 「償却は税理士が勝手にやっているもの」と把握していない
- 資産購入の影響(利益・税金・キャッシュ)を理解しないまま支出を決めてしまう
特に設備投資を検討する際は、減価償却費が経営に与える影響を理解しておくことが必須です。
